ゲームを含むコンシューマプロダクツ部門では,営業利益ベースで2200億円の大きな赤字を記録している。この半分近くは売上げの低下による減収,残りは東日本大震災やタイの洪水などでの生産基盤への損害による原価率の悪化,サムスンとの合弁で設立した液晶パネル製造会社の売却損益など,さまざまな要因によるもの。金融分野などが好調だったため,全社的には673億円の営業赤字に収まっていたのだが,税引き後の純利益では4567億円の赤字となった。
ゲーム部門を見ると,前年に対してやや縮小気味の売上げになっている。これは2011年8月に行われたPlayStation 3の戦略的価格改定などが主要因となっているほか,ハードウェアの販売台数自体も前年度を下回っていることが影響している。とはいえ,PS3,PSPとも年度内の販売見通し台数に比べて120%,113%と,かなり健闘はしている。
ソフトウェア売上げでは,PS3は上昇,PSPは下降という流れだ。今回の決算ではPS Vita単独の集計は行われていないのだが,新プラットフォームの立ち上げから定着までには時間がかかるもの。PS3とPSPでいましばらくゲーム部門を支えられるのかに注目したい。
全社的にはもう文句の付けようのない推移で高い利益率を維持している。これだけの規模の会社で30%近い利益率というのは驚異的だ。しかし,ゲーム部門に限れば,前年に対してかなり利益率が下がっているように見受けられる。年末期には,記録的な売上げを達成しているのだが,利益自体はさほど上がっていない。グラフを見ると,第4四半期の売上げはさほど大きくもないものの,そう悪いわけでもない。2008年以降で最大の四半期赤字を出すような理由が思い浮かばないのだが。
全体に元気のない流れが目立つグラフになっている。プラットフォーム切り替え期特有のコンテンツ制作パイプラインのストールによるタイトル数の減少はいたしかたないとしても,昨今のゲーム開発期間長期化によって,その影響は大きく出ているようだ。そんな時期にあえて3DSとWiiの値下げを行うなど,今期は利益度外視の展開が行われている。基礎体力がある会社だからこそできる決断であろう。
ただし円高の進行度合いについては想定外だったようで,当初,ギリギリ黒字くらいの見積もりで組まれていた計画が完全に赤字に振れてしまっている。それでも,第3四半期,第4四半期では黒字に転換してきており,大幅値下げの3DSも,夏には逆ザヤが解消されるとのことなので,構造的な問題は解決されつつあると言っていいだろう。
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Author:れいじ
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